ライブやイベントなどで何かがあったときのバックアップシステムを構築することがあると思います。大体が同じシステム(スレーブ)を用意して、マスターとなるPCから2台のスレーブPCに対してMIDIやOSCを使って、同じ信号を送るということが多いと思います。
ResolumeにもOSCの設定があるので、片方をマスターとして、そこでの再生チャンネルをスレーブに送れば2台でバックアップシステムを構築することが可能となります。
ただ、以前のバージョンでは、何故かデフォルトでのexampleファイルでしか機能しませんでした。
今回バージョンが4.2に上がったということで再度検証を行いました。
まずArenaメニューからpreferenceを選択してダイアログボックスを表示します。
それから左のメニューのOSCを選択します。
OSC InputとOutputがありますが、メインマシンにする場合はOSC Outputを選択します。
Outgoing portはスレーブと共通するような番号を設定してください。Bundlesはこのままチェックしておいて、Send to addressがスレーブとなるPCのアドレスになります。
この機能を使用するには、同一のネットワークにお互いのPCがあるというのが条件です。Windowsだったらコマンドプロンプト(ターミナル)でipconfig、Macだったらターミナルでifconfigで自分のIPアドレスを知ることができます。Macの場合はipでなくてifになるので注意してください。WindowsではIPv4 アドレスと表示されているのもの、Macではinetと表示されているのがそのPCのIPアドレスです。
また確認できたらpingコマンドで相手先のIPアドレスを打ち込んで、通信がきちんとされているのを確認しておいてください。
それが出来たらスレーブとなるPCのアドレスをSend to addressに入力してEnterキーを押し、このダイアログボックスを消します。
スレーブとなるPCでは、上記のようにOSC Inputのところにチェックを入れて、Incoming Portに同じポートナンバーを入れてEnterキーを押し、ダイアログボックスを閉じてください。
念のためですが、他にOSCを使用したプログラムを起動していて同じポートナンバーを使用していた場合は、通信がNGとなるので、必ずポートナンバーも違うものを設定してください。
マスターとなるPCでレイヤーなり、コラムを選択するとその映像が左下のOutput Monitorに表示されます。スレーブPCでも同様に出ているでしょうか?
以前では、このようにOutput Monitorに表示されませんでした。今回試した時も、初めは表示されませんでした。。
で、マスターPCとスレーブPCの設定を逆にしたところ、きちんとOSC信号が伝わり、それから再度戻すと、うまく通信することが出来ました。何が原因なのかわかりませんが。。
exampleだけでなく、他のコンポジションでも通信することが確認できたので、機材の量は減らすことができますね。うまくいかない場合は、このように一度マスターとスレーブとを変更してみてください。
antymark 松波