これは便利、Adobe Lightroom CCの新機能「かすみの除去」

Adobe Creative Cloud 2015のアップデートに伴い、Lightroom CCとPhotoshop CCに追加された新機能「かすみの除去」が大変便利なのでご紹介します。

まだPhotoshopでは試していないのでLightroomを例に説明します。まず、この機能はその名の通り霞(かすみ)、霧(きり)、靄(もや)の類を写真から除去してくれるもので、Lightroomの「効果」のパラメーター内(TOP画像を参照)に今回のアップデートで追加されました。

操作は至って簡単、スライダー1本だけ。真ん中を基準(値は0)として右(+)にスライドさせればかすみの除去効果が高まり、反対に左(-)へスライドさせた場合はかすみを加える事も可能です。

さて、この画像は今年の5月に屋久島で撮影したものですが、ご覧の通り濃い霧が出ており、手前の森林にも霧が掛かっている状態でした。

この画像にかすみの除去を 「+50」反映させた画像が下記です。

分かりやすく左半分を「0(オリジナル)」、右半分を「+50」とした比較画像が下記です。

霧が除去された事で森林の木々の明瞭度が上り、真っ白で霧なのか雲なのか分からなかった空にも雲の姿が浮かび上がってきました。画像内の「もやもや」が除去された結果としてコントラスも上がるのですが、この機能を使った場合は総じてコントラストが上がる傾向があるため、場合によっては過剰な色が出てしまうので注意が必要です。かと言って、手動で細かくハイライトやシャドウを触って調整するよりもずっと簡単なので大変重宝しています。

この機能を使った印象としては、PLフィルターを使ったような効果が得られるので、空の色を青くしたり、望遠撮影で「もやっと」甘くなった画像を引き締めたり、晴天時の照り返しや反射を抑える用途にも有効でした。また、左(-)にスライドさせて薄っすらと「もやもや」を加えると、ソフトフォーカスのような効果も得られるのでポートレイトにも使えそうです。

以上、Lightroom CCの新機能「かすみの除去」のご紹介でした。

Takatoshi KOBAYASHI

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